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Channel: マリナーズ – The North American Post
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イチロー選手移籍後のマリナーズ

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テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手が日本人で唯一選ばれたカンザスシティでのオールスターゲームも幕を閉じ、7月23日にはイチロー選手がニューヨーク・ヤンキースに電撃移籍するなどレギュラーシーズン後半戦は、波乱の幕開けとなった。

 

直近の日本人選手の出来

マリナーズはイチロー選手の後釜にトレイボン・ロビンソン選手、カルロス・ペグエロ選手といった若手選手を起用。主力選手の平均年齢は非常に若く、来季以降のチーム構成を見据える。

日本人選手を見てみると、前半戦終盤から先発にまわった岩隈久志投手が7月30日に先発初勝利をあげた。トロント・ブルージェイズを相手に8回1失点13奪三振の快投。5日のヤンキース戦では敗戦も、低めにボールを集める同投手本来の投球を披露し始めている。

一方、川崎宗則選手はなかなか安定した力が発揮できていない。先発出場が限られ、機会を得た試合でも1試合2安打以上は1度しかない。2割台まで戻った打率も1割台に逆戻りで厳しい状態が続く。

ブレンダン・ライアン、ダスティン・アクリー両内野手をはじめ、主力選手の打撃成績も芳しくないだけに、出場機会を確実に生かし、チームからの信頼を得たいところだ。奮起を期待したい。

 

投手陣の復調、同地区ライバル追走の鍵

岩隈投手を含め、投手陣は大黒柱を中心に好調だ。エースのフェリックス・フェルナンデス投手は、シーズン序盤こそ安定感に欠ける投球があり勝ち星を伸ばし切れずにいたが、ヤンキース戦の完封勝利など、援護が少ないなかでも最少失点で切り抜ける力強さで6日現在、10勝(5敗)と「キング・フェリックス」たるゆえんを見せている。

救援陣も踏ん張りを見せ、投手にとって過酷な夏場に突入したが、防御率は6日現在リーグ4位と奮闘している。軒並み防御率が優れた球団が揃っているア・リーグ西地区においても、最近は投手力を生かし、チーム打撃の不安を感じさせない戦いぶりを披露している。

 

イチロー選手移籍の影響

契約最終年だったイチロー選手の去就に関しては、7月15日前後にジャック・ズレンシックGMのコメントが報じられていたが、トレード移籍の結末は予想外だった。

今回の移籍はメディア、ビジネス、ファンとあらゆる方面に衝撃が走ったが、皮肉にもマリナーズは、その後、13試合で9勝4敗、7連勝を記録するなど、調子を上げている。

イチロー選手を慕って移籍してきた川崎選手も「全然ショックではないです。この6カ月は貴重な体験ができました」と気持ちを切り替え、レギュラー奪取へ意気込みを見せる。

イチロー選手の抜けた新生マリナーズの戦いに目を向けながら、またマリナーズの新しいOBであるニューヨークの「31番」の活躍も期待したい。


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